中秋(お月見)


<中秋とは 3-1>

「中秋」とは「秋の中日」を指し、旧暦の8月15日を指します。


この夜の月を、「中秋の名月」や「十五夜」と呼び、満月に見立てたお団子と、魔除けの力があると言われているすすきをお供えします(十五夜は、必ずしも満月とは限りません)。


出典: ハピマミ



<お月見とは 3-2>

旧暦の8月15日の月を鑑賞する「お月見」。この日は、「中秋の名月」、「十五夜」ともいいます。中秋の名月を鑑賞する習慣は中国から伝わったものです。日本の秋は、夜気が澄み月が美しい季節であるとされ、十五夜は特に1年のうちで最も美しい月とされます。十五夜には、満月に見立てたお団子や、里芋(衣かつぎ)、お神酒などを供え、魔除けの力があるといわれるすすきを飾ります。新暦で毎年日にちが変りますが、(9月中旬頃から下旬頃)各地で観月祭や月見の会が催されます。


出典: キノギフト




<お月見とは 3-3>

一年でもっとも美しい月と称えられる「中秋の名月」を観賞するという習慣です。この日の月は、「十五夜」とも呼ばれており、お月見の行事が全国各地でならわしとして残っています。


お月見をする習慣は平安時代頃から一般化したようで、お月見は満月に豊作を願うものとして、全国にさまざまなならわしがあります。


お月見の際に飾られるススキにも意味が込められています。ススキは稲に似ていることから豊穣を願う意味が込められています。


出典: 冠婚葬祭.com




♦詳細

<中秋の名月の由来とは?>

中秋の名月の由来には、稲の豊作を祈るためのお祭りという説があります。


また、稲の豊作祈願だけではなく、芋類の収穫祭だったという説もあるようです。


このあたりは諸説あるようです。


他にも、中国では古くから、月を見るという行事があり、


それが平安時代に日本に伝来してきたとされる説もあります。


日本ではかつては高級貴族達だけの風習だったようですが、江戸時代になると庶民の間でも行われる一般的な行事となって今に至るようです。


そもそも中秋の名月って何のことなの?

「中秋の名月」には月を眺めて、供え物をするなどといった習慣がありますが、そもそも「中秋の名月」とはなんでしょう。


「中秋の名月」とは”秋の真ん中に出る満月”の意味で、旧暦では、


1月~3月を春

4月~6月を夏

7月~9月を秋

10月~12月を冬

としていたことから、8月は秋のちょうど真中であり、8月15日の夜に出る満月ということで、そう呼ばれるようになりました。


現在用いられている新暦では1ヵ月程度のズレが生じるため、9月7日から10月8日の間に訪れる満月の日を十五夜・中秋の名月と呼んでいます。


「中秋の名月」と「仲秋の名月」どちらが正しいの?

まず「中秋」とか「仲秋」と書いて「ちゅうしゅう」と読みますが、これはどういう意味でその違いはあるのでしょうか。

実は、「中秋の名月」と書いても「仲秋の名月」と書いても正解。


ただ、漢字によって意味が違うのです。


 ●中秋の名月

秋のちょうど真ん中の日を中秋といい、8月15日が中秋にあたります。

そのため、中秋の名月=8月15日の名月という意味になり、十五夜のときは中秋の名月と書く場合が多いのです。


 ●仲秋の名月

旧暦の秋は7月・8月・9月。

7月を初秋、8月を仲秋、9月を晩秋といいました。

つまり仲秋とは8月の別称で、仲秋の名月=8月の名月という意味になります。


出典: 豆知識Press



<お月見の歴史(由来)>

仲秋(8月)にお月見をするのは、夏の作物の収穫もほとんど終わって、稲刈りをするまでの手のあく時期に、稲の豊作を祈る祭りを行ったことが始まりとされていますが(稲の豊作祈願ではなくもともとは芋類の収穫祭、すなわち畑作儀礼だったと考えられているという説も)、実際には正確な起源はわかっていません。


また、中国からの渡来説も有力です。

お隣の中国ではかなり古くから「望月(月を見る催し)」という行事があり、それが平安時代に遣唐使によって伝えられたものが日本で広がったとする説です。

「お月見」についての日本で最初の記録は、延喜9年(909年)に醍醐天皇が初めて月見の宴を開いたとの記録だそうです。

しばらくは高級貴族達だけの風習でしたが、江戸時代になると一般庶民にも広まり、ポピュラーな行事となりました。


<お月見は2度おこなう?・・・これは日本独自の風習>

8月の十五夜から約一ヶ月後の、旧暦9月13日を,「後の月」とか「十三夜」といい、もう一度お月見をする習慣があり、まだ残っているところもあります。

十五夜に月見をしたら、必ず十三夜にも月見をするものとされていました。十五夜だけでは、「片月見」といって忌まれていたのです。これは日本独自の風習です。


しかし、ヨーロッパでは、秋分の日に一番近い満月を「収穫月」と呼び、その次に巡ってくる満月を「狩猟月」と呼び祝う風習があるそうです。

日本でも秋分の日に近い旧暦8月15日に「中秋の名月」を祝い、その次の満月の2日前にあたる旧暦9月13日に,「後の月」とか「十三夜」と呼ぶお月見をしてきたというのはヨーロッパとも共通するわけで興味深い事ですね。

中国にはなくてヨーロッパにあるというのが、単純に中国渡来説を裏付けなくておもしろいですね。


出典: リコーコミニケーションクラブ



<十五夜の様々な呼び方>

日本人にとってとても大事な十五夜は別名で「お月見」、「名月」、「中秋の名月」、「芋名月」などといった呼び方で親しまれています。

中秋の名月という名前でもよく知られていますが、面白い名前の付け方をしているなと思うのは、「芋名月」いつ頃からこのような呼び方が付けられたのはか定かではないのですが、一般に広がってきた江戸時代の頃からではないかと言われています。


<日本国内での十五夜の始まり>

十五夜という月を楽しむ文化は平安時代の頃に中国の唐から伝わってきたものだとされています。中国で使われていた現在の旧暦の8月15日の夜に名月を鑑賞する文化があり、その風習を日本の貴族達がまず取り入れ、次第に武士や農民などの一般に広まっていったとされています。


平安時代の貴族達にとって季節をとらえる事はとても大事な事でした。その中で月の満ち欠けをもとに月日の変わり目を把握していた旧暦にとっては農業の大事な指標とされていました。


十五夜が現在の9月中旬ごろである事から稲作との深い関係が見て取れます。収穫が近づいてきたころの豊作への願いをこめて行われるお祝いとして祭儀を行う事で大切な節目として十五夜をお祝いする風習が生まれたとされています。


<十五夜と十三夜>

十五夜に比べてあまり馴染みの無い十三夜てご存知ですか?現在ではあまり大事にされていないようですが、昔は十五夜の日に名月をみたら十三夜のときにも月見を同じ場所でしないと「形見月」として忌み事とされていました。


しかし、十三夜は徐々にその存在が薄れてきており、十五夜の日にはお団子屋さんなどでも特別に団子をこしらえることも行わないところも増えてきており、月見は年に一度の楽しみとして親しまれてきているようです。


出典: 日本の行事を知ろう! オーライ!ニッポン



<十五夜>


9月満月の夜 (旧暦では8月1日)


満月を愛でて収穫を祝う


旧暦8月15日の満月の夜に、月見団子や収穫物を供え、すすきを飾って月を愛でます。


現在は太陽暦なので、満月の夜は年によって違いますが、月の満ち欠けを基準としている旧暦だと15日は必ず満月になります。


また、旧暦では7月が初秋、8月が中秋、9月が晩秋になりますが、日本人は8月の満月を「中秋の名月」といって格別なものとしました。


月を愛でる風習は中国から伝わり、奈良、平安時代の宮中では詩歌管弦の風雅な月見の宴が催されました。


一方、庶民の間では「芋名月」といって、初物の里芋を供えて豊作を感謝する祭りが古くからありました。


今のお月見はその名残です。



★お月見のお供え

江戸時代のお月見には、定番の芋、団子のほか、栗、柿、梨、ぶどう、大根などの季節の実りが供えられました。


地域によって若干の違いがあり、江戸ではすすきと丸い団子を供えましたが、京阪ではすすきは飾らず、団子も小芋のように先を尖らせたものを供えました。


また、十五夜の夜は、お供えや畑の作物を盗んでもよいという習わしが多くの地方でありました。


出典: ワイドバラエティー



<十五夜の意味は?>

「満ち欠けする月の様子」や「作物が月の満ち欠けとともに成長する」ことから、


農作物の収穫

ものごとの結実

祖先とのつながり

を連想し、それぞれに感謝し祈るようになったのが十五夜です。


旧暦では、月の満ち欠けにより日付を決めていましたので、十五夜(中秋の名月)とは、旧暦8月15日の満月を意味します。


また、旧暦で秋は、7月~9月となっており、その真中の日が旧暦の8月15日になるため「中秋」と呼ばれます。


新暦では、9月7日~10月8日頃にあたります。


十五夜は、正確に言うと毎年違う日なんです。


旧暦の十五夜を新暦に置き換えて、9月15日と思っている方も多いでしょう。


しかし、月の満ち欠けを基準にしていた旧暦と、太陽の動きを基準にしている現在の暦にはズレが生じます。


そのため、実際には毎年9月中旬~10月上旬の間に旧暦の8月15日がやってきます。


これだけ幅があると何かと大変なため、十五夜関連の行事を毎年9月15日に固定化している場合もありますが、正確には違うのです。


十五夜は、今年は9月27日。それ以降は、以下のとおりです。


2015年:9月27日

2016年:9月15日

2017年:10月4日


十五夜っていつも満月なの?

十五夜というと満月のイメージですが、厳密に言うと、十五夜は必ずしも満月ではないのです。


むしろ十五夜と満月は、1日前後ずれていることのほうが多く毎年変わります。


ちなみに、ここ何年かの十五夜と満月の日は以下の通りです。


2015年の十五夜は、9月27日 満月は、9月28日

2016年の十五夜は、9月15日 満月は、9月17日

2017年の十五夜は、10月 4日 満月は、10月 6日

これは月の満月になる周期に14日〜16日と振れ幅があるためです


十五夜の楽しみ方は?

十五夜の夜は月を眺める舞台となる「月見台(つきみだい)」を用意し、じっくりとお月見を楽しむのが基本。


縁側やベランダ、窓辺など美しい月を眺められる場所に月見台を置き、三方(さんぽう)に月見団子や里芋、果物などのお供え物を飾って、家族みんなで月を楽しむのが古来から続く十五夜の楽しみ方です。


出典: 豆知識Press




♦豆知識

<月見と月見団子>

旧暦8月15日の中秋の名月、これを鑑賞する行事が十五夜です。新暦の現代では毎年、日が変わります。日本には平安時代に中国から伝わり、秋の収穫祭と相まって農作物を月に供えて名月を楽しむ行事として定着したようです。

現在は、十五夜にはススキと飾り団子を供える地域が多いようですが、元々は豊穣のシンボルである満月に、実りに感謝してサトイモや豆などを供えていました。このことから、十五夜は別名「芋名月」とも言われます。


出典:FAN



<月見団子の由来や意味は?>

お月見の日に団子を供える習慣は、江戸時代からと言われています。


お月見の時に「これからの収穫」を祈るという事で収穫物である米の団子を用意したのが月見団子の由来だと考えられています。


つまり、お月見にお供えものをするのは、月が信仰の対象でもあったからです。


そして、この時期の収穫に感謝し、収穫物をお月様にお供えするようになったということですね。


月に見たてた丸い団子ですが、地域に根ざした様々な月見団子があります。


例えば、江戸では丸型、京都では芋型だったとも言われています。



なぜ十五夜に、月見団子やススキを供えるの?

月を信仰の対象としていたためで、収穫に感謝するためだったようです。


十五夜の時に供える月見団子は、穀物の収穫に感謝を表すため、月のように真ん丸団子を作ってお供えしたのが、月見団子の始まりです。


月見団子の形は、月にみたてて丸にしていることが多いのですが、地域によっては違う物もある様です。


また、ススキを飾るのは、ただ単に稲穂(お米)に似ているからで、本物の稲穂を供えることもあるようです。


月見団子の並べ方や数はいくつ?

月見団子をいくつ供えるか? 実は2つ説があります。


第1の説:満月の数→12個

その年に出た満月の数を供えるとされていて、平年では12個、閏年では13個です。


第2の説:十五夜→15個


十五夜だから15個としていることもあります。

なお、十三夜は13個。


出典: 豆知識Press



<お月見を楽しもう>


1 お月見のお供えもの

年によって違いますが、九月から十月にかけて十五夜があります。「中秋の名月」とも言われています。「お月見」を楽しむ日です。

この行事は、中国で始まり、今から千年ぐらい前に日本に伝わってきました。

この中秋の名月を「芋名月」と言っている地方もあります。この時期にとれる里芋を供えるからです。

秋は食べ物が実る季節です。その食べ物を誰よりも早く、偉大なる月にささげるためにお供えをするのがこの十五夜なのです。芋の他にも、「団子」「栗」「枝豆」「ススキ」「お酒」などをお供えします。

団子は「お月見団子」と言われています。団子の数は十五個としているところもあれば、十二個としているところもあります。これは十五個の地方は十五夜から来ていますし、十二個の地方はその年の満月の数と言われています。昔は月の形によって暦が作られていたので、その数はとても大事なことでした。


2 ススキをお供えする理由

お供えするものの中に食べ物や飲み物以外のものがあります。

そうです。ススキです。なぜススキをお供えするのでしょうか。

それは、ススキが稲穂に似ているからです。実際に稲穂をお供えする地方もあるそうです。また、使い終わったススキは家の庭や門、田んぼに魔よけとして差す地方もあります。稲がススキのように丈夫に育つようにと願いを込めたのです。

3 月ではうさぎが餅つきをしている?

ところで、月と関係が深い動物と言えば何でしょうか。そうです。うさぎですね。

童謡「うさぎ」では、十五夜の月を見て跳ねるうさぎのことが歌われていますし、月の模様は「うさぎが餅つきをしているように見える」と昔から言われてきました。もっとも、外国では違ったように見えるようです。たとえば、「大きなはさみのカニ」「本を読むおばあさん」に見える国もあります。

さあ、皆さんも十五夜の月をお供えものと一緒に見てみましょう。うさぎの餅つきが見えるでしょうか。


【一言ヒント】

文章にある通り、十五夜は年によって異なります。十五夜当日に話すことによって、子どもたちの興味も高まります。


出典: 子どもたちに伝えたい 日本の伝統・文化小話