夏至


<夏至(げし)とは 2-1>

6月21日頃(旧暦では5月18日頃)


一年で昼の時間が一番長い日


二十四節気のひとつで、北半球では一年で最も昼の時間が長くなり、夜が短くなる日。


昼間が最も短い冬至と比べると、太陽の出ている時間の差は4時間50分にもなります。


夏至とは、この日を過ぎると本格的な夏が始まるという意味ですが、実際は梅雨の真っただ中なので、日照時間は冬よりもむしろ短いことが多いようです。


昼の時間が最長といっても、一年で日の出の時刻が最も早く、日の入りの時刻が最も遅いというわけではありません。


日本で日の出が最も早いのは夏至の1週間前頃、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間あとになります。


出典: ワイドバラエティー 



<夏至とは 2-2>

夏至とは、一年で一番昼が長い日のことを言います。


二十四節気の一つで、暦上ではそれが起こる日を指しますが、天文学的には太陽が夏至点を通過する瞬間の時刻を指すこともあります。昼や夜の長さで季節の変わり目を知るという意味では、春分・秋分・冬至などもありますよね。


一方、一年で昼が最も短い日を冬至と言いますが、東京で昼時間の長さを比べると夏至と冬至では5時間もの差があるそうです。


出典: 豆知識Press




♦詳細

<夏至>

6月21日頃(2015年は6月22日)。

および小暑までの期間。

太陽黄径90度。

芒種から数えて15日目頃。


一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。暦の上では夏季の真ん中にあたりますが、実際には梅雨の真っ盛りで、農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1カ月ほど先になります。


冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至は地方によって様々で、関西ではこの日にタコを食べる習慣があり、関東地方では焼き餅をお供えたりします。


沖縄では、この頃に吹く季節風を「夏至南風」といいます。この風が吹くと、梅雨が明けて本格的な夏の訪れるそうです。


<二見興玉神社 夏至祭>

太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典で夫婦岩の前で行います。

古くから二見浦一帯は、伊勢参宮を控えた人々が心身を清め、罪穢れを祓うべく、禊祓をされた場所でした。午前3時30分より夏至祭が斎行され、続いて日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。

※夏至の前後1か月だけ、夫婦岩の間から朝日が昇ります。


出典: 日本の行事・暦



<夏至の絶景>

三重県二見浦(ふたみがうら)には、太い注連縄(しめなわ)で結ばれた夫婦岩が海からそそりたっています。

 

夫婦岩は全国にありますが、ニ見浦が有名なのは、夏至の時期だけ夫婦岩の問から昇る朝日を拝めるためです。

 

夏至の前後2か月間しか見られない特別な光景です。

 

しかも、運がよければ夫婦岩のはるか向こうに富士山の背後から昇る朝日を見ることができます。

 

出典: 豆知識Press



<夏至の由来>

夏至は中国から伝わった二十四節気の十番目にあたりますが、昼夜の長短を基準にした季節の中間点でいうところの「春分」「夏至」「秋分」「冬至」の一つです。

1年で最も昼が長い頃とされています。

太陽黄経が90度の時で時期は6月21日頃、暦の上では夏至の起こる日を「夏至日」と言いますが、天文学的にはその瞬間を指して「夏至」と呼ぶそうです。

対義語の冬至から数えて、ちょうど半年の1/2年目でになります。


期間としては、次の節気の小暑までを呼ぶこともあります。


出典: 日本の行事を知ろう! オーライ!ニッポン




♦豆知識

<夏越の祓(なごしのはらえ)>

6月30日 (旧暦でも6月晦日頃)


半年分の穢れ(けがれ)を祓う


夏越の祓は、半年間の罪穢れを祓い、夏を無事に過ごす願いを込めて行う神事。


夏越は「名越」ともいい邪神を祓いなごめる意味で「和し」が語源であるとも、夏の名を越えて災いを祓う意味ともいわれます。


各神社では、鳥居の下や拝殿、神橋の橋づめなどに、「茅の輪(ちのわ)」といって茅を束ねて大きな輪にしたものを置き、参拝者はこれをくぐることで穢れを祓います。


地方により違いがありますが、「水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶというなり」と唱えながら、左回り、右回り、左回りと3回くぐるのかよいとされています。


さらに、紙の人形に名前と年齢を書いて息を吹きかけて穢れや災いを移して神社に納めます。


<氷に見立てた水無月>

昔、宮中では暑気払いに、保存しておいた氷を食べる習わしがありました。


和菓子の水無月は、白い外郎(ういろう)を庶民には食べられなかった氷に見立てて三角形に切り、魔を祓う赤い小豆を散らしたものです。


<夏至の日照時間と気温上昇との関係!なぜ夏至が一番暑くならないの?>

昼が長いということは、それだけ太陽が長い時間出ているということになり、当然気温が高くなる気がしますが、日本の場合、夏至が梅雨の時期と重なっているケースが多く、実はそれほど暑さを意識することはありません。


しかし、例え夏至と梅雨がぴったりと重なっていなくても、やはり夏至に暑さをピークで感じることもないのです。


と、言うのも実は日頃から、その日の最高気温というのは日射量が最も多いとされる12時よりも、1~2時間遅い時間になることが多いのです。


これは、気温上昇が太陽高度だけによるものではなく、太陽の光で温められた土や建物の温度が空気に伝わることで発生するからと考えられています。


そしてこれと同じことが一年を通じた気温でも見ることができます。


夏至の前、雨が降って全体の気温が高くない状態が続く日本において、夏至の日に太陽高度がピークに達しても、地表や空気が温められていないためそれほど気温の高さを感じないのです。


出典: 豆知識Press



<北欧では>

日照時間の短い北欧では、昼間の最も長い夏至は、とても大切な日です。フィンランドをはじめ、さまざまな国で夏至祭が催されます。スウェーデンでは、国中が週末お休みになるんだそうですよ。


出典: 日本の行事・暦



<世界の夏至について>

日本とは違って、暗く長い冬が続く北欧などでは特別に喜ばれる日で、各国共に盛大に「夏至祭」などが行われるそうです。

また、これらの北半球では、歴史的にも夏至は収穫を迎える夏の始まりを告げる日とされ、植物や人類にとっても繁殖に結び付けて考えられたようです。

スウェーデン等では、夏至を祝う「ミッドサマーの祝日」から9ヵ月後、子供の誕生が多いといわれています。


他にも、各国で様々な風習があるようです。

ギリシャでは未婚女性がイチヂクの木の下に持ち物を置くことで、「夏至の魔法」によって未来の夫の夢を見るとか。

ポーランドでは、この日のスラブ民族の祝日に、恋に落ちる男女が多いとか。

イギリスの地方の夏至祭りでは、男性神と女性神の出会いを祝う意味があるらしいとか。


日本でも、風習として続いているものはあります


尾張地方では、夏至の日に「いちぢく田楽」を食します。

また大阪の一部では、「稲の根のようにタコの足が深く広く張る」ことを祈願して、タコを食べるのだとか。

関東地方にも、新小麦の焼餅を神様に供える、春の収穫祭のような風習もあるようです。


出典: 日本の行事を知ろう! オーライ!ニッポン



<夏至の太陽の位置はどうなっている?>

夏至 太陽の位置北半球の北回帰線上の観測では、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過します。

そして、夏至の日当日は、北緯66.6度のより北の北極圏全てが「白夜」となりますし、南緯66.6度より南の南極圏では「極夜」になります。

また、南半球では昼夜の長さが北半球とは逆になるため、天文学的な「夏至」とは別に、習慣的に「1年中で1番昼が長く、夜が短い日」を『夏至』と呼ぶこともあるそうです。

と言うことで、南半球では習慣的な意味合いで夏至を迎える日は、北半球では「冬至」になるのだとか。

全く逆と覚えておくと、面白いトリビアになるかも知れませんね。


<ニッポン夏至の頃の行事やことば>

★早乙女

田植えのシーズンです。老いも若きもいっせいに田植えをしますが、なかでもひときわ華やぎを演出しているのが少女や若い女性たち。彼女たちを特別に言い表したのが「早乙女」ということば。若い男性の視線を集めて心ときめかした田植えの場は、秋の収穫のお祭りと並んで、今でいつ合コンと同じだったのかも。


<夏至の頃の旬の食材>

★夏みかん

夏に味わえる柑橘類のひとつで、レモンに似た爽やかな香りが特徴です。本来の名称は「夏橙」で、それが、明治時代に商人たちが売れるようにわかりやすく、ということで「夏みかん」に変更し、それが定着していったそうです。


秋の暮れには色づき始めますが、酸味がとても強く、食用には適していません。春先になると酸味が弱まりますので、食べごろになり初夏にはおいしく食べることができます。


<夏至の頃の花>

★姫百合

夏の季節に鮮やかな橙色のくっきりとした六花弁を咲かせるユリ科の多年草です。原産地は日本と朝鮮半島。日本では主に西日本に自生していますが、鹿の食害によって自生のヒメユリは減少を続けています。また鮮やかな花を楽しむために、栽培・育種の対象になっています。


<夏至の七十二節気>

★乃東枯(なつかれくさかれる)

夏枯れ草が枯れる


出典: 日本の行事を知ろう! オーライ!ニッポン