イースター(復活祭)


<イースターは「復活祭」 2-1> 

「イースター」とは、イエス・キリストが死後3日目によみがえった、「復活」を祝う日のことです。

クリスマスとともに、キリスト教徒にとっては最大の祝日。春分の後の最初の満月の次に来る、日曜日にお祝いをします。日本語では、「復活祭」または「復活節」と呼ばれています。


出典: イセデリカ株式会社



<イースターは「復活祭」 2-2> 

イースター(Easter)は英語での呼び方ですが、日本語では復活祭と言います。つまり、イエス・キリストの復活を記念する日なのです。先に説明したように、「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」にイースターを祝うのも、イエス・キリストの復活されたのが日曜日であったからです。


出典: イースターのミニ知識と由来




♦詳細

・イースターの由来 

イースターは、キリスト教の教会暦のなかでも最古のもので、使途の時代から、すでに守られていたそうです。

「イースター」(Easter:英語)は、サクソ族の春の女神、 「イーアスター(Eostre)」 にちなんで名づけられたもの。イースターには、春の訪れを喜びあう意味もあるんです。



・イースターの日程はどうやって決まるの? 

イースターの日程は、毎年違っています。ここでは、イースターの日程の決め方を、ご紹介します。


1・まず、春分を計算の基点にします 

2・その春分の後の、最初の満月を探します

3・その満月の後の最初の日曜日が、「イースター(復活祭)」になります


地球には時差があるため、春分の日程は国によって異なります。

そのため、地球上の東西南北、いろんな国で、イースターの日程を決めると、国によっては、イースターの日取りが1月も違ってしまう場合が出てきてしまうんです。


世界中のいろんな国で信仰されているのが、キリスト教。せっかくの復活祭なのに、みんなでお祝いできなかったらちょっと寂しいですよね。

そこで、イースターを世界中のみんなでお祝いできるよう、春分は教会では、3月21日に固定して計算されることになっています。



・「イースター島」もイースターから 

モアイ像で有名な、「イースター島」。ポリネシア諸島の東の端にあたり、現在チリ領の島です。

この島が、「イースター島」と呼ばれているのも、キャプテン・クック(1728~1779)がちょうど、イースターの日にこの島に到着したことから名付けられたんです。



・「日曜日はお休み」もイースターから 

日曜日は、学校も仕事もお休み。今では、当然の習慣になってますよね。


実は、日曜日がお休みになった起源も、イースターなんです。

キリスト教徒も昔は、週の最後の日、土曜日をお休みにしていましたが、イエス・キリストがよみがえった日、日曜日を「主の日」と呼んで、仕事を休んで礼拝のために集まるようになったんです。


出典: イセデリカ株式会社



・イースターっていつ?

毎年、日付けが変わる移動祝祭日で、「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」と決められている。具体的には3月21日から4月24日の間。


イ-スタ-当日は日曜日の1日だけだが、注意したいのは、イースター前後の期間。春に旅行やビジネスでの渡航を計画する際には、お店や役所などが休みになるところもあるので、確認してから行ったほうがよい。


・イースターという名前の由来は?

現在、説明としてよりどころとされているのが、8世紀のBedeという神父が唱えた説で、北方神話の春の女神「Eostre」に由来すると言うもの。本来はキリスト教とは関係のない異教徒の春の祭りだったが、キリスト教の布教の際に、意味を変え、普及したと言われている。寒さ厳しい暗い冬から、草木が芽吹き動物たちが繁殖する春へと移り変わる様が、十字架で処刑された後に復活したとされるイエス・キリストのイメージと重なり、統合されていったと見られている。


イースターは、古典英語では「Pasch」「Pascha」とも表す。ユダヤ教の「過ぎ越しの祭(Passover)」と「復活祭(Easter)」の二つの意味がある。


出典: 英語タウン




♦詳細

イースターには何をする?


■ イースターといえば思い浮かぶ2つのシンボル

クリスマスと言えばクリスマスツリーだが、イースターと言えば「イースターエッグ」。伝統的に、生命や復活を象徴するものとして、卵が使われてきたのではないかと言われている。卵は、「イースターうさぎ」(Easter hare/Easter rabbit)が運んできたとされ、子だくさんのうさぎは、古代より、繁栄・多産(fertility)のシンボルだ。(イギリスでは、野ウサギに「hare」という単語を使うのがふつう。アメリカでは「rabbit」や「bunny」という言い方が定着している) 


■ 「たまご」を使ったイースターの風物詩

カラフルな紙や布やペイントで卵を彩って家に飾ったり、子どものいる家庭では、庭に卵を隠して子どもに探させる「エッグハント」(egg hunt)や、ホワイトハウスでも毎年行われることで有名な、丘の上から卵を転がす「エッグロール」(egg roll)、卵をスプーンにのせ、落として割らないように気をつけながら、誰が一番にゴールにつけるかを競うレース「エッグレース」(Easter Egg Spoon Race)も人気だ。イギリスでは古代演劇「ペース・エッグ」(Pace Egg)が行われる地域も。家族でゆで卵を食べたり、家族や友人など親しい人とタマゴやウサギの形のチョコレートや、中にプレゼントを入れたチョコレート卵を交換し合ったりする風習がある。


■ イースターの風物詩:パレード・カード・食べ物

「たまご」を使った様々なイベントの他に、有名なニューヨークのイースター・パレードのように、にぎやかなパレードを行ったり、生命や再生の象徴として生まれたばかりのヒナやうさぎのイラストが描かれたイースター・カードを送ったりする。


たまご以外の、イースターにまつわる食べものとしては、レーズンやスパイスを焼き込んで十字の印をつけたホットクロスバン(Hot Cross Buns)などがある。


■ 日本起源のイースターの風物詩、イースター・リリー

「イースター・リリー(Easter Lily)」と呼ばれる大きく白いゆりの花がある。いかにも古くから西洋に自生していたかのような名前だが、実は、日本起源。沖縄の「テッポウユリ」が欧米にもたらされたものだ。


白ゆりは、純潔のシンボルとして、聖母マリアを象徴する花として伝統的に親しまれてきた。よく宗教画には、聖母マリアとともにユリの花が描かれている。「マドンナ・リリー」と呼ばれるユリが一般的だったが、日本の「テッポウユリ」の凛として大きく美しい姿は、人々を魅了し、圧倒的な人気を得ることになった。



出典: 英語タウン



・イースターには、何をするの?


イースターの起源は後ほど説明しますが、ここでは現在の風習を紹介しましょう。


一般的に、クリスマスと同様、家族でご馳走を食べて祝います。


また、エッグハント(卵狩り)やエッグロール(卵転がし)という、子供の遊びもあります。イースターエッグと呼ばれるカラフルに染められたゆで卵を探すのがエッグハント、またその殻を割らないようにして転がすのがエッグロールです。


アメリカのホワイトハウスでも、例年敷地内でエッグロールの催しが行われます。子供向けのショーが同時に行われ、ファミリー・インターナショナルによるグループも、何回かステージで楽しい歌とダンスを披露したことがあります。




・イースターエッグって、どんな意味があるの?


エッグロールなどに使われるイースターエッグは、生命の始まりを象徴しています。


イエス・キリストは、十字架上で死んでから三日目に、復活されました。ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえられたことを象徴しているのです。




・イースターって、何月何日?


A)実は、クリスマスと違って、イースターの日付は毎年変わります。「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」と定められているからです。これは、紀元325年に開かれたニカイア公会議という世界教会会議で定められました。


というわけで、その年によっては最大一ヶ月ほど、つまり月の周期プラス数日のずれが生じるのです。


日本を含め現在多くの国で使われているグレゴリオ暦では、この日は3月22日から4月25日の間になります。たとえば、2014年は4月20日、2015年は4月5日、2016年は3月27日となっています。西方教会(ローマ・カトリック、プロテスタント、聖公会など)はこの日にイースターを行います。


東方教会(ギリシャ正教など)は、グレゴリオ暦ではなくユリウス暦を使って計算しているため、別の日にイースターを祝います。たとえば、2014年はグレゴリオ暦と同じく4月20日、2015年は4月12日、2016年は5月1日です。




・ユリウス暦とグレゴリオ暦は、どう違うの?


ユリウス暦とは、ローマのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が、紀元前46年に制定した太陽暦です。一年を365日とし、また4年に一度366日の閏(うるう)年を置きました。


それまでの暦よりも優れているとはいえ、ユリウス暦では約128年につき1日の誤差が生じます。こうして16世紀後半になると、実際の春分が暦より10日も早くなり、イースターなどの日取りを決めるのに適切でなくなってきました。


これを正すために、1582年にローマ教皇グレゴリウス13世が制定したのが、グレゴリオ暦です。ユリウス暦と同じく4年に一度の閏年はありますが、100で割り切れてかつ400で割り切れない西暦年は閏年とはなりません。この方法では、一日の誤差が生じるのに3000年以上もかかるという正確さです。


このように、現在日本でも使われているグレゴリオ暦は、イースターなどの日取りを決める上で正しく春分の日を設定するようにと定められたものだったのです。


出典: イースターのミニ知識と由来